自衛隊イベントQ&A

ここでは、基地祭のいろいろなことについてQ&A方式で答えていきます!!
『ここまで質問するヤツはいないだろぉ』みたいなものもありますが、
意外にそんな質問が重要…かな?
なお、ここでは陸上自衛隊の『駐屯地』も
説明の都合上『基地』と称する事にします。

基本・準備

  1. そもそも自衛隊イベントって何ですか?
     基地の説明や、国防・自衛隊についてを国民に理解してもらうと共に、地域住民との交流を図るイベントのことです。装備品の展示から、さまざまなデモンストレーションまで、基地によっても内容が異なります。名称も『基地祭』『航空祭』『記念行事』『ちびっこヤング大会』などいろいろです。
  2. 内容について具体的に教えて!
     基地によっていろいろですが、その基地に所属する部隊や関係のある部隊が使用する装備品の展示・デモンストレーション、音楽隊による音楽会、隊員のクラブ活動発表会、地元の商店や隊員有志などによる露店などがあります。
     航空自衛隊の場合、基地によってはブルーインパルスも来ます。
     陸上自衛隊では記念式典の一環として基地祭を行っているようで、同時に記念式典・観閲式・観閲行進なども行われます。

    観閲式

    飛行展示

    ブルーインパルス

    装備品展示
  3. 雰囲気としてはテーマーパーク?それともやっぱり勉強会みたいにお堅いの?
     うーん…。結局は『人それぞれ』なんですけどね。これはマニアの間でも時たま議論になります。
     『楽しむ』のが最大の目的なのは否定しませんが、それだけなら遊園地に行くのと何ら変わりません。自衛隊側も『ただ楽しませる』のが目的ではないですし。
     ただ楽しむだけではもったいないです。『勉強だ!』と意気込む必要はありませんが、やはり『面白い』だけでなく、『これが自衛隊の任務なのか〜』と感じていただければ。特に、最近は自衛隊を取り巻く環境が激変しているので、司令官訓示やパネル展示などが非常に興味深く、そこから自衛隊の動静が垣間見えます。
     僕は『自衛隊を知る』という気持ちで見に行って、それをレポートにしてサイトで公開している…つもりです(汗)。
  4. いつ、どこでやるの?
     基地によって様々なので、その点は自分で調べたほうがいいでしょう。防衛庁のホームページやミリタリー関係の雑誌(『J−Wings』がオススメ)で調べると、開催日や行き方などがわかります。また、地方連絡部や基地の広報課に問い合わせる方法もあります。 
  5. 雨が降ったらどうなるの?やはり中止になるのでしょうか。
     はっきりとは言えませんが、よほどの悪天候で無い限りは開催するようです。その場合、大幅なプログラム変更は覚悟しましょう。過去、百里基地において雨天(台風接近中!!)の中で航空祭を決行したこともありましたが、その時は予定のフライトが全て上空を通過するだけに変わり、午後からのフライトは全てキャンセルされました。
     それよりも、社会情勢の変化で中止になることのほうが多いようです。過去の例では、アメリカ同時多発テロ事件後やイラク戦争中は軒並み中止になりました。
     開催するかどうか不安だったら、基地の広報課に問い合わせるのが確実かと思います。
  6. お客さんにはどんな人がいますか?
     早く言えば老若男女、いろんな人がいます。
     ミリタリーマニアはもちろん、基地が招待した来賓、『あー!パパが銃撃ってるーっ!』な隊員の家族、『おお、あれが我が子の晴れ姿!』な親御さん、『オマエさぁー、制服似合わねーなー』な友人、『カレがぁー、来いってー、うるさくてー』な未来の自衛官妻、『こないだ定年になりましてねー』な人生の先輩方(意外に多い)etc etc…。いちばん多いのは『近くの基地でなんかお祭やってんでー』な近隣の住人や、『よーし、今日は遊びに連れて行ってやろうかー!!』な子供を連れたパパさんママさん。
     別に『マニアの巣窟』ってなワケではありません。皆様もお気軽に足を運んでみましょう。
  7. 小さい子供がいるのですが、連れて行っても大丈夫?
     基本的に問題はありません。しかし、注意してもらいたいことがいくつかあります。
     1.アトラクション・特に訓練展示の時には、大きな音で子供が泣き出すことが多々あります。『何を大げさな…』とたかをくくっている大人がのけぞるほどの大音響。小銃の銃声やジェット機のエンジン音でも子供を怖がらせるには充分です。
     そのような状況が予測できる時には、子供の耳をふさぐなどしてショックを与えないようにしてあげましょう。
     2.子供の体調には気をつけてあげましょう。会場は主に野外です。強い日差しや突然の雨・気温の低下などには注意してあげてください。
     また、会場は意外に込みます。そして『人ごみの中を歩く』という行為は意外に体力を消耗します。体が小さく、視界が利かない子供にとっては精神的負担も大きいでしょう。むやみに人ごみの中に入らない、人ごみの中に入る場合には子供の周りにある程度の空間を作ってあげるなどの心遣いを。
     3.子供から絶対に目を離さないこと!!一度子供が迷子になると大変です。入間基地では(迷子センターからの放送で推測したのですが)、昼前に迷子になった子供が閉門時間になっても見つからない、その逆で、保護された子供の親がいつまでたっても迎えにこないということがありました。
     また、会場は装備品が沢山ありますし、体験試乗の車両も走ってます。ちょっと目を離した隙に、子供が装備品を壊したり、事故に巻き込まれるのも充分考えられます。古河駐屯地では、空挺降下が行なわれているグラウンドに子供が入り込むというハプニングが。すぐに親御さんに連れて行かれましたが、一歩間違えば命にかかわる事態です。
     それに、会場内は不特定多数の人でごった返します。そんな中で万が一、連れ去りなどがあったら大変です。
     よく、足の遅い子供を尻目にさっさと歩いて行く親御さんを見かけますが、その時、子供の行動に責任持てますか?子供に何かあったら責任取れますか?少なくとも自分の目と手の届く範囲、出来れば手をつないであげて、子供が不用意に離れないようにしましょう。
  8. 体に障害があるのですが、そのような人も普通に見られますか?
     基地内はバリアフリーが完璧、とは残念ながら言えません。ですが恐らく、会場の隊員の方々が手を貸してくれると思います。不測の事態に備えて、介助の方が同伴しているとなおよろしいかと思います。
     会場でも車椅子に乗った人が結構来場しています。
  9. 外国人でも見学は可能ですか?
     おそらく大丈夫でしょう。
     実際に、装備品に興味を示す外国人の客や、英語で書かれた注意書きを何度か見かけてます。
  10. 駅から遠いようなんですが…
     そのような場合、シャトルバスが運行されているときもあります。ただ、無料なのか有料なのか、運行自体するのかは基地によって異なりますので事前に調べましょう。
     また、乗れる人間が限定されている場合もあります。目の前に停まっていても、乗る前に一言『一般の人も乗れますか?』と聴いてみた方が無難です。もっとも、『いいですよ』という言葉に誘われて来賓用のバスに乗ってしまう誰かさんもいますけど(汗)。
  11. 自動車で行ってもいいの?
     大抵は駐車場が用意してあるので自動車で行っても大丈夫です。でも、数に限りがありますし、開場・閉場時間には渋滞が発生します。また、駐車場がない場合も多数あるので、そのような場所は自動車で行くことはできません。
     基地イベント当日、周辺ではよく渋滞が発生します。近隣の住民にも迷惑をかける場合もあるので、公共の交通機関を利用するようお願いいたします。
  12. じゃぁ、自転車なら大丈夫だね!
     大丈夫です。毎年、僕は下総基地祭には自転車で行ってます。渋滞がない分、車で行くよりスムーズですよ。百里基地航空祭のとき、渋滞する車列の脇を颯爽と駆け抜ける自転車をよく見かけます。
     もちろん、会場内を自転車で移動することは出来ません。駐輪場に停めましょう。でないと僕みたいに隊員に注意されます(笑)。
  13. どのくらいの時間に着くようにすれば?
     やはり早めな到着がいいでしょう。まぁ遅く到着しても大抵は『いい席が取れなかった』で済みますが、なめてかかるととんでもない時間がかかります。僕が百里基地に行った時は、車で普通40分の道がシャトルバスで1時間以上かかりました。
  14. 集合時間や、集合場所とかはありますか?
     普通のイベントの場合は特にありません。会場時間内なら直接会場に入れますし、時間内なら出入り自由です。
     しかし、航空機や艦艇の体験試乗などは集合場所や集合時間が設定されているようです。
  15. 手荷物検査とかありますか?
     入場口で手荷物検査を行なう会場がよくあります。内容としてはかばんの中の検査や金属探知機など。厳重に警備しているときには飲料水のペットボトルすら持ち込み禁止になります(危険な薬品などを持ち込まれる恐れがあるため)。怪しまれるようなものは持ちこまないようにしましょう。
  16. 民間人でも大丈夫?事前に手続きは必要ですか?
     基地祭や駐屯地祭などはアポなしで大丈夫です。もちろん、民間人だからと入場を拒否されることはありません。
     しかし、小さな基地や特に部隊を配置していない基地などは、招待者のみで行なうことがあります。また、体験試乗は事前に申し込み(たいてい抽選)が必要です。
  17. 必要なものはありますか?
     基本的にフリーパス・無料ですので入場料や身分証明は必要ありません。その気になれば手ぶらで入れます。
  18. では、あったらいいものは何ですか?
     まず、現金は当然ですね。交通費としても使うし、当日は露店が出ているのでいろいろ買いたい人は多めに持っていったほうがいいでしょう。その他結構いろいろあるので別項にて説明します。
  19. ぶっちゃけた話、どこが一番オススメ?
     こればっかりは答えようがないですね。人によって好みはそれぞれですし、人気があっても行けないことのほうが多いです。これは行った人の話や雑誌のレポートなどを参考にするといいでしょう。

    現地にて

  20. 会場内での移動手段は?結構広くて疲れちゃうんですが…
     歩きです。とにもかくにも歩きです。たまに駐車場〜会場間のシャトルバスや、会場を周回するSLもどきの牽引車などがありますが、基本的には歩きです。
     中にはローラーシューズやキックボード等を移動手段に使用する客もいますが、会場は大変混雑しているので事故につながる可能性もあります。使わないようにしましょう。
  21. 観客席とかありますか?
     記念式典などが行なわれるときは、その周辺が観客席になります。基地によっては『一般席』という看板があるのですぐわかります。時には見やすいように、階段状の観客席が設けられているところもあります。
     航空祭のときは、基本的にエプロンの滑走路側が観客席になりますが、どうせ飛んでいる飛行機を見るのですからエプロン内ならどこにいても大丈夫でしょう。エプロンの最前列からならよく見えますが、地上の展示物が邪魔になることも多々あります。
  22. 食事はどうしたらいいの?
     露店で軽食やジュース・ビールなどが売っているのでそれらを買うのが一番簡単です。しかし、お昼時には長蛇の列になるので早めに買うか、自前で持っていくことをお勧めします。
  23. タバコは吸えますか?
     喫煙所であれば問題はありません。会場によっては無い場合もあるので、どうしても我慢できなければ隊員に聞いてみた方がいいでしょう。
     人ごみの中で吸うのは周りの迷惑になるのでやめましょう。また、飛行場の駐機場(エプロン)・格納庫・滑走路付近での喫煙・火気使用は厳禁です。携帯灰皿があってもダメです。そのような場所でタバコを吸ったりしたら、退場を命じられても文句は言えません。あなたの吸ったタバコの火が航空燃料に燃え移り、基地一つが吹っ飛んで、10万人が犠牲になっても知りませんよ。
     くれぐれも満員のエプロンで、携帯コンロでお湯を沸かしてインスタントラーメンを作るなどという愚行は起こさないように(マジでいます、こういう輩が)。
  24. お酒はだめですよね?
     露店などで販売していたりするので大丈夫です。しかし、ほかにも大勢の観客がいますし、公共の場所なのでハメをはずさない程度にしましょう。
     観客席のど真ん中で酒盛りする輩は論外。『帰れ!』と怒鳴りたくなります。
  25. トイレはありますか?
     大丈夫です。建物の中にある洗面所や簡易トイレが使用できます。しかし、時と場所によっては大変混雑するので余裕を持っていきましょう。
  26. ゴミはどうしたらいいの?
     大抵はゴミ捨て場が設けられているので大丈夫です。しかし、極力出さないようにするか、自分で持ち帰ったほうがマナーとしてはいいでしょう。会場によっては諸般の事情により、ゴミ箱を設置できない場合もあります。
     イベントの終了間際は、どこを見てもごみがちらかっています。くれぐれも、ごみのポイ捨てはしないようにしましょう。
  27. 立入り禁止の場所とかありますか?
     入れる場所を詳しくいうと、会場に指定されている場所・入場門や駐車場〜会場までの道路・トイレや展示などで開放されている建物の一部などです。
     入れない場所にはたいていロープなどで区切られているし、人の気配もほとんどないので迷って入ることはまずありません。パンフレットや会場案内図を参考に進めば心配はないでしょう。
     無論、立ち入り禁止地区へ故意に立入るのは言語道断。開放されているとは言え、そこは国防機密が存在する場所と言うのを自覚しましょう。米軍の場合、最悪射殺もあり得ます。
  28. 途中で具合が悪くなったら?怪我とかしたらどうしたらいいの?
     救護所に行くか、隊員に申し出ましょう。屋外でのイベントが主なので、天候の変化で体調を崩す人が結構いるのです。
     会場の状況(混雑している・天候の急変で患者が急増など)によっては救護活動が遅れたりします。『やばい』と思ったら、大事に至らないうちに申し出ることが重要です。
  29. うちの子供が迷子になったぁ〜!!
     速やかに隊員に申し出るか、案内所や迷子センターに行きましょう。子供が保護されているか、放送で呼びだしてくれます。
     迷子になった場合を考慮して、子供に迷子札(子供の名前&親の名前と連絡先や携帯番号を書いた札)を持たせておくといいでしょう。実際、入間基地では子供の名前を書いて貼る『迷子シール』が配られていたようです。
  30. 落し物をしたときは?または拾ったときは?
     すぐに本部か落とし物センターに届け出ましょう。これもホントーに多い!!ハンカチから車のキーまで、いろいろなものが届けられているようで、そのたびに放送が入ります。
  31. プログラムとかあるんですか?
     基地の入口や本部などで配布しています。その日のスケジュールや会場地図・基地紹介や部隊紹介などもあったりするので重宝します。
     また、部隊や基地で独自に製作したパンフレットもあります。これらも資料として集めてみると面白いでしょう。
  32. 写真は自由にとってもいいの?
     そうじゃなきゃウチのサイトはやっていけません(笑)。防衛機密にかかわるものは出していないのか、特に規制はないようです。仮にそういうものがあった場合、近くの隊員が速やかに対応します。とはいっても連行されたりするのではなく、注意を受けたり、すぐに隠されたりする程度です。そのようなときには素直に引き下がりましょう。
     もし不安だったら近くの案内係(隊員)に聞いてみるとよいでしょう。もしかしたら『操縦席に座っているところを撮ってあげますよ』なんてこともあったりして(経験談)。
  33. 展示物にさわっちゃダメ?
     それほど厳しくは制限されていないようです。銃火器などは実際に手にとることも出来ますし、戦車や装甲車などは子供が登ってジャングルジム状態になってます。
     ですが、あんまりベタベタいじりまくるのは控えましょう。どれもが高価なものだから壊したら大変ですし、思わぬ怪我の元になり得ます。榴弾砲を触っていた客が備え付けの工具箱のふたに指をはさまれ、病院で指先切断を余儀なくされたという事例も発生しております。先ほど述べた戦車のジャングルジムも、子供が落下すると大変危険なのでお勧めしません。
     航空機など、触るのが禁止されているものもあります。
  34. 飛行機や戦車に乗れますか?
     操縦はできませんけど(笑)。飛行機・ヘリコプター・戦車・装甲車などの体験搭乗がありますが、これらは一番人気でいつも長蛇の列or高競争率です。特に、飛行機やヘリコプターは競争率が激しく、抽選に当るのは幸運です。だけど自衛隊の装備品に乗れるめったにない機会、皆さんも応募してみては?
  35. 展示物とか見てても、説明がないとちょっと…
     展示物のそばには、それを紹介するパネルがあるので参照するといいでしょう。ただ、初めての人にはわかりにくい内容の場合もあるので、そういうのを知りたいときには近くの隊員に聞いてみましょう。その説明も難しいときは?…その時はあきらめましょう(苦笑)。
     隊員vsマニアのうんちくバトルや、陸上自衛隊の装備品に興味津々な海上自衛隊員もよく見かけます。
  36. 露店ではどんなものが売っているの?
     代表的なものとしては部隊グッズでしょう。部隊のシンボルマークを入れたパッチ(布のワッペン、航空機マニアにとっては代表的なコレクターグッズ)・帽子・Tシャツ・トレーナー・ピンズ・フォトフレーム・マグカップ・灰皿etc…。マニアにとっては究極の逸品といったところでしょうか。ただ、最近では公務員の販売活動が規制される動きがあるらしく、これらは若干少なくなりつつあるようです(無いと言うわけではない)。
     防衛庁共済組合や自衛隊生協の『自衛隊グッズ』もオススメ。内容的には部隊グッズとダブりますが、デザインは装備品や自衛隊のマスコット『ピクルス王子とパセリちゃん』が主で、子供から大人まで&マニアから初心者までと幅広い層のお客さんが集まります。
     業者のテントでは自衛隊のビデオやミリタリーグッズも扱ってます。秋ごろにはパイロットジャンパーのレプリカや自衛隊カレンダーなんかも売っています。電池やフィルム、使いきりカメラも売っているので、不意のフィルム切れも大丈夫。
     また、飛行機のおもちゃやプラモデルなんかもありますし、地元農家の取れたて野菜というのもありました。もちろん、上で言った軽食なんかもあります。某駐屯地では露店(串焼きステーキ)で余った肉の塊を手に『牛肉1キロ1000円!!』と売り歩く隊員を目撃しました(ぉぃ)。
     とにかく、『これぞ自衛隊!』なものから『それは便乗商法と言うのでわ…』みたいなもの、果ては『どうしてこれをここで売っているのかその理由を僕に教えて』なものまでいろいろあり過ぎ!注意しないとマジで帰りの電車賃が無くなります。
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