自衛隊エセ大辞典
(武器・備品編)


まぁ想像どおり、ほとんど陸上自衛隊です。
なお、装軌車両に火砲を載せた『自走砲』も
車両ではなく、火砲として紹介します。

銃器・火砲

64式7.62mm自動小銃
 自衛隊の『代名詞』ともいえる自動小銃。
 陸上自衛隊の他、海上・航空自衛隊、海上保安庁でも使用される。
89式5.56mm小銃『バディ』
 陸自隊員の『標準装備』、現在鋭意配備中。スイッチによって単射・連射のほかに3発ずつの連射(バースト)も可能。
 空挺団ではパラシュート降下時に邪魔にならないよう、銃床(肩に当てる部分)を折りたためるのが使われている。
9mm拳銃
 幹部指揮官や砲手・戦車乗員が携行する護身用拳銃。
 SIG社では弾数15発のP226を軍用としているが、自衛隊では弾数9発の民間型P220を使用している。
9mm機関拳銃『エムナイン』
 9mm拳銃と同じ弾を使用。弾数は25発。単発・連射の切換えができ、連射時の発射速度は1100発/分。
 切換えスイッチが『ア(安全)』『タ(単射)』『レ(連射)』の順になっているのは思い過し?(続けて読むと『当れ!』と読めるし)
62式7.62mm機関銃
 主力の機関銃。二脚や三脚に据えて使用できるほか、車戴も可能なので使い勝手がいい。
5.56mm機関銃『MINIMI(みにみ)』
 ベルギーのFN社製の機関銃。62式機関銃の後継であり、機関銃を小さな部隊でも使えるようにした。
発射速度を750発/分と1000発/分の2段階に換えられる。200発入りの弾薬箱か、30発入りの小銃用弾倉を装填できる。
12.7mm重機関銃M2
 自衛隊が使用する機関銃の中では最大口径。三脚に据えて使用するほか、ジープに搭載したり、装甲車両に搭載することも出来る。
 某ムダ知識番組で、拳銃の弾をも切り裂く日本刀をへし折ったのがこれ。名勝負でした(笑)。
96式40mm自動擲弾銃
 小型迫撃砲に匹敵する威力を持つ擲弾(グレネード)を発射できるグレネードランチャー。単発はもちろん、毎分250〜350の連射も可能。
 96式装輪装甲車に搭載する他、写真のように三脚に載せて使うことも出来る。
60式106mm無反動砲
 主に近距離での対戦車戦闘に使用。写真のようにジープに搭載するほか、三脚に載せても使用できる。
 発射の瞬間に後方に高圧ガスを噴出することによって反動を相殺する。
84mm無反動砲『カール・グスタフ』
 肩に担いで使用する無反動砲。対戦車はもちろん、榴弾や発煙弾など状況に応じて様々な砲弾を使用する。
110mm個人携帯対戦車弾『パンツァー・ファウスト』
 ドイツで開発された携帯式の対戦車弾。発射と同時に、後方に『カウンターマウス』と呼ばれるプラスチック片を放出することで、反動と後方爆風を抑える。
 使い捨て式で、発射した後は本体から操作部(グリップ・引き金・照準スコープで構成されたユニット)をはずし、また新しいロケット本体に取り付ける。
64式81mm迫撃砲
 砲身に上部から砲弾を投入することによって装填・発射を同時に行う。現在はL16に順次更新中。
81mm迫撃砲L16『ハンマー』
 現在、主力で使用される迫撃砲。64式よりも14kg軽量な上、射程距離も2000m以上長くなっている。
120mm迫撃砲RT『ヘビィハンマー』
 車両牽引式の迫撃砲。車両から切り離した後、速やかに砲撃体制に入れるのが特徴。
35mm二連装高射機関砲『L-90』
 牽引式の高射機関砲。攻撃態勢に入る際には車輪を上向きに広げて4本の足を出し、地面に設置する。半世紀以上使われているが、順次中SAMに更新中。
対空機関砲VADS1改
 航空自衛隊で使用されている対空機関砲。車両による牽引が可能。発射速度は1000発/分〜3000発/分と速く、その発射音は『ブォーン』とサイレンのように響く。
基地防空の最後の砦。
87式自走高射機関砲『スカイシューター』
 戦車隊と同行する機動力を持ち、近距離の対空防衛を行う。1両あたりの価格が15億円と高価なため、配備に時間がかかっている。
74式自走105mm榴弾砲
 欧米の同クラスの榴弾砲を参考に作られた。回転する砲塔や水上浮行能力などを有する…が、
自走155mm榴弾砲の開発が決定となり、わずか20両しか生産されなかったという不遇な装備品。
 1999年に全車退役となった。
155mm榴弾砲『FH−70』『サンダーストーン』
 榴弾砲で、トラックに牽引されて移動する。
 エンジン動力を搭載しているので、短距離なら自走することが可能。また、牽引状態から砲撃態勢に移行するのにもエンジン動力が使えるため、大きさに関らず展開時間が短い。
FH−70展開アニメ(728KB)
203mm自走榴弾砲『サンダーボルト』
 自衛隊最大の榴弾砲。
 装備品の中で最大の口径を誇り、最大射程は通常弾で24km、ブースター弾なら30kmにも及び、一発で半径数10mを焦土と化することが出来ると言う。
99式155mm自走榴弾砲『ロングノーズ』
 最新型の自走榴弾砲。
 給弾性が著しく向上しているが、最大の特徴はニックネームどおりの砲身の長さ。砲口径の52倍(=52口径)もある砲身によって、射程距離は30,000mを誇る。
多連装ロケットシステム『MLRS』『マルス』
 これぞ陸上自衛隊最強装備と言えよう。荷台に12発の対地ロケットを搭載した自走ロケットランチャー。
 発射されたロケットは目標上空で破裂して無数の小型爆弾を降らし、1発で200×100mの範囲を破壊できる。

誘導弾(ミサイル)

01式軽対戦車誘導弾『軽MAT』『LAT』
 カールグスタフの後継機種として開発された、携帯式の対戦車ミサイル。
 シーカー(誘導装置)の起動時間が短い・小型軽量の肩撃ち式・発射時の後方爆風の軽減・発射後の誘導操作が必要ない(fire and foget=撃ち放し能力)など、従来のものより非常にコンパクトで高性能。
 高機動車や軽装甲機動車などからでも発射することから出来る。
87式対戦車誘導弾『中MAT』『タンクバスター』
 小型の対戦車ミサイル。レーザー誘導式のため、それまでのワイヤー誘導式よりも飛翔速度が速く、発射後も誘導操作をする必要が無くなった。また、ミサイル本体と誘導装置を切り離して使えるため、発射後に敵から狙い撃ちされる危険も減った。
 小型・軽量にしたため肩に担いで撃つことも可能。
79式対舟艇対戦車誘導弾『重MAT』
 対戦車・対上陸用舟艇ミサイル。対戦車のときは成形炸薬弾、対舟艇のときは半徹甲榴弾を使用。
96式多目的誘導弾『96マルチ』
 対舟艇・対戦車誘導弾で、目標が見えないところからでも発射が可能。
 ミサイルのシーカーが探知した赤外線画像を見ながら、射手が目標まで誘導する。
携帯地対空誘導弾『スティンガー』
 アメリカで開発された携帯式の地対空ミサイル。世界で広く使われている。
 写真は折りたたまれた状態だが、レーダー展開・サイト展開・ケーブル接続などの準備し始めてから射撃体勢に移行するのに30秒もかからない。
91式携帯地対空誘導弾『携SAM』『SAM−2』『ハンドアロー』
 スティンガーの後継とされている国産の携帯地対空ミサイル。
93式近距離地対空誘導弾『近SAM』『クローズドアロー』
 低空域用の対空ミサイル。91式地対空誘導弾と同じミサイルを使用。車両の荷台に4連装ランチャーを2台搭載したターレットを搭載する。
81式地対空誘導弾『短SAM』『ショートアロー』
 近SAMよりもやや遠い距離を対象とする地対空ミサイル。陸上自衛隊のほか、航空・海上自衛隊にも基地防空用として配備されている。
地対空誘導弾『改良ホーク』
 中空域に対応する地対空ミサイル。低空を飛ぶ航空機にも対応できる。24時間の対空防衛任務についている。
地対空誘導弾『ペトリオット』
 アメリカなどで『パトリオット』と呼ばれるミサイルと同じもの。それまで使用されていた据え置き式対空ミサイルとは違い、トレーラーで移動することが可能。主に航空自衛隊の防空隊が使用する。
 湾岸戦争当時は『対弾道ミサイル兵器』のように報道されたが、実際はそこまでの性能は無い。


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