自衛隊エセ大辞典
(航空機編)

各自衛隊では航空機を所有してますが、ここではその紹介・説明をします。
ただでさえ種類が多い上に、陸海空ごちゃ混ぜなので見苦しい事この上ないかも。


戦闘機(Fighter)

F-1支援戦闘機
 T-2練習機をベースに開発された日本初の国産超音速戦闘機。対地・対艦能力を持ち、空対空装備もできるので空中戦も可能。
 現在は退役が進み、F-2戦闘機と交代しつつある。
F-2支援戦闘機
 日米共同開発された、最新の支援戦闘機。開発中はFSX(次期支援戦闘機)と呼ばれていた。対地装備のほか、対空装備も可能。
 F-16『ファイティングファルコン』をベースにしているものの、中身はまったくの別物。外観も大同小異である。
 写真は試作機として作られたうちの一機で、カラフルな塗装が施されているが、量産型(つまり実戦配備型)は上面がダークブルーで、下面がホワイトの洋上迷彩を施している。
F-4EJ/EJ改『ファントム』要撃・支援戦闘機
 開発から年数が経つものの、世界中で使用される傑作機。前に操縦士・後ろにレーダー手が乗る複座機。
 EJ型の老朽化に伴い、性能向上・延命処置を施したEJ改型に順次更新されたが、ごく少数のEJ型も訓練支援のために残されている。
 上面がライトグレイで下面がホワイトなのが普通の塗装パターンなのだが、第8飛行隊では既存の迷彩塗装との比較試験のために、少数の機体に写真のような洋上迷彩(俗に『F-2迷彩』と言うらしい)を施している。
F-15J/DJ『イーグル』要撃戦闘機
 日本の主力戦闘機で、もちろん全国に配備されている。2枚の垂直尾翼が特徴。DJ型は2人乗りで、主に訓練で使われる。
 世界最強の誉れ高いが、価格もまた最強クラスの高級品。これを運用しているのは世界でも数ヶ国のみ、日本はアメリカに次いで、世界第2位のイーグル運用国。
 優れたコンピューター制御によって、経験の浅いパイロットでもある程度安定した性能を発揮するが、旧型機で慣らしたベテランパイロットにしてみれば、そこが『誰が乗っても同じ飛び方をして、自分の腕(技能)を発揮しにくい』機体らしい。

戦術偵察機(Reconnaissance Fighter)

RF-4E/EJ戦術偵察機
F-4戦闘機をベースにして開発された偵察機。各種カメラを搭載して上空からの偵察を行なう他、災害時には上空からの写真を対策本部に提供するため、実は災害派遣で重要な役割を持つ。
 右のRF-4Eは、F-4Eから武装を撤去してカメラを組み込んだもの。左のRF-4EJはF-4EJを偵察機に改修したもので、機銃などの武装が残されている。

輸送機(Cargo)

C-1輸送機
 国産のジェット輸送機。でかい図体に似合わず機動性は高く、短距離離着陸性能に優れている。
C-130H『ハ−キュリーズ』輸送機
 アメリカで開発され、世界中で軍・民問わず使用される傑作機。プロペラ機なので速度は遅いものの、C-1の倍以上の貨物積載量・航続距離を持つ。
 海外派遣に活躍するので有名。

練習機(Trainer)

T-3初等練習機
 航空自衛隊で、パイロットを目指すものがはじめて乗る機体。エンジンを別のものにしたT-7の採用がきまっている。
T-400輸送機・救難機等基本操縦練習機
 アメリカのビーチジェット400をベースにした機体。T-3での訓練課程を修了した後、輸送機・救難機パイロットを目指すものはこの機体に乗る。
T-4中等練習機
 国産のジェット練習機。世界的に見ても高性能で、訓練の他、飛行隊の連絡用としても使用される。
T-4練習機ブルーインパルス仕様
 T-4ジェット練習機をブルーインパルスが使用するために改造した機体。
 スモーク発生装置・低高度警報装置が搭載され、また、機動性のアップ・バードストライク対策のために風防が強化されている。

多用途機(Utility)

U-4多用途支援機
 人員・物資輸送のほか、指揮連絡や訓練支援など多様な任務をこなす。
 通称『ヤキソバ』と呼ばれているとかいないとか。
U-125A救難捜索機
 新型の救難捜索機。目視だけでなく、赤外線暗視装置などを搭載しているので、悪天候下や夜間の捜索にも対応できる。
 ヘリよりも速く現場に到着し、遭難者捜索に当たる。発見した場合は発煙筒やシーマーカー(海面着色剤=バス○リンのようなもの)を投下して後続のヘリに発見を容易にさせる。また、救助作業中は現場周辺を監視したり、必要に応じて救難具を投下したりする。
U-125飛行点検機
 飛行場の管制機器などが正しく機能しているかを検査する機体。
 小型ながら、高性能な点検機器を搭載し、ジェットによる高速を生かして、戦闘機をシュミレートした着陸進入の点検も可能。
YS-11FC飛行点検機
 上記と同じく、飛行点検機。
 U-125よりも全体的に性能が劣る。

電子戦機(Electronic)

E-2C『ホークアイ』早期警戒機
 背中のレーダーが特徴的な航空機。飛行しながら上空でレーダーを作動させ、地上の防空システムでは対応しきれない低高度・遠距離の空域監視を行う。
 もともと艦載機であったため、格納時の省スペースのために主翼を折りたたむことが可能。

海上自衛隊

P-3C『オライオン』哨戒機
 日本だけでなく、世界各国で使用されている対潜哨戒機。潜水艦や艦船を探索・追跡するための各種レーダー機器を備え、機体後部の下側にソノブイ(水中投下式の潜水艦探知機)ランチャーを持つほか、艦船を攻撃するためのミサイル・爆弾・魚雷などを装備できる。
YS-11T-A訓練機
 YS-11旅客機に対潜機器を搭載して、パイロットやクルーの訓練用にしたもの。
 以前の主力対潜哨戒機だったP-2J『ネプチューン』と同等の探索機器を装備しているが、特に武装はしていない。
US-1A救難飛行艇
 海上での遭難者の捜索・救助を行う飛行艇。波高3mでも着水が可能。
 海上で離着水することが可能な上、タイヤもあるので陸上での運用も可能。海上ではプロペラの回転数を調節することによって前進・旋回・後退で進むことができる。
 大きさにもかかわらず低速飛行性能に優れ、着水時の速度は約50ノット(約92km/h)。
U-36A訓練支援機
 海上自衛隊唯一のジェット機で、訓練支援を行う。標的を曳航したり(対空戦闘訓練の支援)、機体に装備したレーダーを作動させながら対艦ミサイルと同様の飛行をしたり(対ミサイル訓練の支援)する。
T-5練習機
 海上自衛隊で、パイロットを目指す者が最初に乗る機体。航空自衛隊のT-3とは違い、教官と訓練生が隣同士に座る。

陸上自衛隊

LR-1連絡偵察機
 三菱MU-2Sをベースにした機体。カメラを搭載して偵察飛行を行なったり、基地間の連絡任務を行なう。
 急患輸送にも使われるようだ。
LR-2連絡偵察機
 LR-2の後継機種で、レイセオン・エアクラフトのキングエア350がベースになっている。
 若干最高速度が向上し、機体も一回り大きくなっているので内部居住性も改善されていると思われる。また、急患輸送を考慮して、患者をストレッチャーごと搬入できる。


知識の泉な資料室に戻る


トップに戻る
inserted by FC2 system