自衛隊エセ大辞典
(車両編)

ほとんど陸上自衛隊ばっかです。

装輪車(タイヤ車両)

長距離移動とスピードに優れているが、悪路には弱い

73式小型トラック
 4駆。ごく普通の4駆。旧型はジープだったが、新型はパジェロをベースにしている。
 写真のようなノーマルタイプのほか、無反動砲や対戦車ミサイルを装備したもの、車体を白く塗って赤色灯をつけた警務隊仕様がある。
偵察用オートバイ
 主に偵察や連絡に用いられるオフロード仕様のオートバイ。ホンダXLR250R(写真)やカワサキKLXが使われる。
 オリーブドラブの塗装・前部のガードパネル・無線機キャリアが特徴だが、ほとんど市販のものと大差ない。
高機動車『疾風(はやて)』
 1.5t積載できる4駆。トヨタの『メガクルーザー』の派生型(その反対か?)。タイヤ自体丈夫な上、空気圧自動調整機能がついているのでパンクにも強い。
 小型ミサイルを搭載したり、迫撃砲の牽引車としても使える。
73式中型トラック
 見かけはゴツイけど、いわゆる2tトラック。
 海上自衛隊や航空自衛隊でも物資輸送用に配備されている。
1t半救急車
 73式中型トラックをベースに作られた救急車。担架でなら4名、座席なら8名の搬送が可能。
73式大型トラック
 6t積載の大型トラック。人員・物資輸送のほかに、ミサイル発射台やレーダーを搭載したものもある。
70式自走浮橋
 自走式の浮橋。
 車体上部のフロート(浮体)を左右に広げ、河川の中に入って数両を連結し、1本の橋になる。
 2〜3両のみを連結してフェリーボートとしても使用可能。
81式自走架柱橋『アトラス』
 荷台部分に2分割した橋を搭載した車両。
 川べりまでバックして、荷台の橋を組んでから後方に降ろし、その橋の端からまた別の車両が端を降ろして…を繰り返して、橋をかける。比較的浅い川(ひざ〜腰くらいの水深)でも使用可能と思われる。河川の他、幅のある塹壕や地面のくぼみにも橋をかけることが可能。
 見かけによらず頑丈で、90式戦車以外の車両をすべて通すことができる。
92式浮橋
 水に浮く橋体と動力ボートなどで構成された架橋器材。
 写真左の折りたたまれた浮橋を河川に投入し、つなぎ合わせて1本の橋にして、写真右のタグボートで川下から押すことによって固定する。また、数基をつなぎ合わせ、タグボートで動かすことにより、フェリーボートとしても使用できる。
 92式浮橋展開アニメ(gif形式:948KB)(gifアニメの写真提供:たかのりさん)
軽装甲機動車『ライトアーマー』
 最新の小型装甲車。小銃弾や砲弾の破片にも耐えられる。空輸を考慮して軽量・小型に作られている。
96式装輪装甲車『クーガー』
 73式装甲車の後継として開発された。装軌式に比べて生産コストが安い。
82式指揮通信車『コマンダー』
 4人の乗員が搭乗でき、戦場での指揮・通信を行う。前線での移動式司令センターといったところか。
化学防護車『化防車』
 82式指揮通信車をベースに作られた対化学戦用車両。車内は密閉されており、ガス検知器や放射線測定器、サンプル収集用のマニピュレーター(高性能なマジックハンド)が装備されている。中性子遮蔽板を装備して、放射線にもある程度の防御力を持つことが可能。。
 写真は後ろから見たところ。

87式偵察警戒車
 82式指揮通信車の発展型その2。
 敵地に潜入して警戒・偵察を行う『警戒活動』や、敵陣にちょっかいを出して、その反撃具合から敵の戦力を探る『威力偵察』等を行う。
 主な武装は車体上部の25mm機関砲。

装軌車(キャタピラ車両)

どんなところでも走れるが、スピードと長距離移動は苦手

90式戦車『キュウマル』
 新型の戦車。
 複合素材の装甲や120mm滑腔砲、デジタル火気管制装置など、世界の『第3世代』と言われる戦車と同等の能力を持つ。
 最大の特徴は、砲弾の装填が自動になった点。これによって装填手が不要となり、乗員を車長・操縦手・砲手の3名に削減することが出来た。
 だが、重量が50tと重いため、普通の舗装道路は走行できず、1台あたりの価格が高価なため配備が遅れているという、なんとも不憫な戦車。
74式戦車
 自衛隊の主力戦車。敵の砲弾を『受け流す』球面状の砲塔が特徴。
 油圧で車体を前後左右あらゆる方向に傾けることができ、地面が傾斜してても車体を水平に保つことができる。
 退役が進んでいるとはいえ、90式戦車が登場した現在でも配備数は一番多い。
90式戦車回収車『リカバリー』
 90式戦車と同時期に開発された戦車回収車。
 交戦中でも戦車を回収できるよう、車体は装甲されており、50tまでの車両を牽引することが出来る。
89式装甲戦闘車『ライトタイガー』
 8名の乗員を輸送できる歩兵戦闘車。砲塔にあるのは35mm機関砲。その左右に1基ずつ重MATを装備する。
 一見して戦車のようだが敵と戦うのが主な目的ではなく、戦場で隊員を迅速・安全に輸送するのが目的。
73式装甲車
 12名の戦闘員を輸送可能。車体側面部には銃眼があり、車内からの発砲も可。フロ−トをつければ水上航行も可能。
施設作業車
 装甲された車体にドーザ・ショベルを取り付けた工事車両。
 部隊と共に進行し、陣地構成・障害除去にあたる。ある程度の装甲を施してるので交戦下での作業も可能。
91式戦車橋
 文字通りの『戦場にかける橋』。戦場での塹壕などを攻略するための橋。
 上下に分割された橋の下部分がまず前方に出て、それをもう一つの橋パーツと連結、そのまま前にスライドさせて設置する。これは橋を高く上げなくとも作業出来るようにし、敵に作業中だということを悟られにくくするため。


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